「ふぁみかるくん」サービス発案のきっかけ

ふぁみかるくん代表・緒方

家族の健康を、もっと手軽に、もっと手元に。
家族向け健康情報共有サービス「ふぁみかるくん」サービス発案のきっかけです。

2010年から3年ほど、自身の子どもの事で、
私たち家族は、医療と多くの時間を過ごしていました。

県立こども病院
県立がんセンター
重粒子医科学センター病院
筑波大学 陽子線治療センター
国立がん研究センター
順天堂大学 順天堂医院
千葉大学 附属病院

幾つもの医療機関を廻り、
医師を始めとした、多くのスタッフと関わる中で、

日本の医療に対する尊敬の念と
感謝の気持ちが生まれていましたし、
(適切な言葉か分かりませんが)
高い満足感をもって、終えることができました。

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しばらくたって、普通の診療で医療を利用しました。
その時は歯科医でしたが、

「あれ、またレントゲン撮るの?」
「この前、他の歯医者で同じことやらなかったっけ?」
「カルテや検査画像は、何でもらえないの?」

という疑問がありました。

また、歯医者以外でも違和感はあって、

「健診では何か問題ありましたか?」
「いつも飲んでる薬は何ですか? 効きましたか?」

という医師からの質問にうまく答えられなくて、
双方がちぐはぐなコミュニケーションになったことも、、

他にもある日、妻の代わりに子どもを受診させに行った時、

「今日はどうされましたか?」
「いつからどんな様子でしたか?」
「最近、どんな病気になりましたか?」
「他のクリニックでは、どんな診療結果でしたか?」

と医師に聞かれても、うまく答えることが出来ず、
困惑させてしまいました。

何よりこの時は、その結果処方される自分の子に対して、
申し訳ない気持ちになりました。

これらの疑問、ちぐはぐさ、困惑の原因は、
子どもや自分自身の診療、健康について、
医療側が主導で、患者側が受け身になっているために、
医療との間に「距離」が生まれているからだと考えました。

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この考えが私個人の感覚なのか、知人に聞いて回りました。

まずは子を持つ親。

お父さんは、総じて同じ感覚を持っていて、
お母さんは、「何で私だけ把握しているんだろう」という、
半ばあきらめの気持ちがあり、

女性だけが仕事に影響がでることへの、
憤りの様なものがあると分かりました。

次に医師。

小児科だけではなく、内科、眼科、救急科、、、
総じて言えることは、
患者本人から聞く情報が、何より重要だということ。

そして、自宅での経過や、使っている薬とその効果、
よその病院での受診結果や病歴、アレルギーなど、
可能な限り正確に把握する必要があると、わかりました。

面白い意見として、一番医療を使う高齢者。

「自分にもしもの事があった時のために、
子どもに私の病歴や服薬の事を知っておいて欲しい」

というものでした。
(一人で住む、70歳になる私の母親です)

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医療を利用する側と提供する側との間に、
確かに「距離」がありますし、

インフラである医療には、
まだ改善する余地があると感じます。

カルテを統合するという目線の話ではありません。

私は「ふぁみかるくん」を通じて、
この「距離」を適切なものにしたいと思っています。

そして、全ての人が、安心して日々生活できる様になることを願っています。

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